両親は、あっけなく逝ってしまいました
私の両親が亡くなってから今年で12年が経ちます。
今年の1月には故郷の熊本を訪ねて母親に線香を上げて来ました。
母親は12年前の冬に倒れました。直ぐに救急車で病院に運んだのですが、一度だけベッドの上でニッコリと微笑んだのを最後に、そのまま逝ってしまいました。
親父は大層、嘆き悲しみ、数か月は良く眠れなかったのです。
そしてその親父も母の後を追うように丁度10か月たってから亡くなりました。
1年の内に両親とも亡くなりました。
若い頃は仕事一辺倒の親父でした。母も仕事を手伝っていました。※繊維強化プラスチックと呼ばれる素材で船作りから始めて、最終的には工場のプラントやディズニーランドの造形物なども作っていました。母はそれを若い時から手伝っていました。
今日今でも、生きていた頃の言葉や雰囲気を思い出せます。
母は私が父親と上手く行っていないのを気にしていました。
私も頑固に親父を遠ざけていました。亡くなってから後悔しても遅いのですよね。
もし当時に、今の私のやっている仲直り支援の仕事をしている人に出会ったら、親父と私との仲直りのサポートを依頼していたでしょうか?
私は依頼しなかったかもしれませんが、親父は依頼していたかもしれないと思います。
新しいもの好きで何か新商品が出ると直ぐに買っていました。
熊本の田舎に住んでいた実家には村でも恐らく一番早くに夏場のクーラーや電子レンジを買ったのです。
もう50年以上前の事です。
今にして思えば恵まれていたのでしょうか。
そんな親父と上手く行かなくなったのは私が海外の仕事から帰国して、親父の会社で一緒に仕事を始めて3年後くらいからでした。
やり方が違う、考えが違う、・・・何もかも馬が合わなくなりました。
そして口も利かなくなりました。
私は32歳で親父との仕事を辞めて独立しました。
以来、親父が亡くなるまでに親孝行らしきこともせず、最後に2人は旅立ちました。
済まなかったなあ、悪かったなあ、・・・と返す返す思い出します。
未熟だった、残忍だった、済まなかった・・・