出来事に対する感情の食い違い

例えば親が亡くなった後で相続を話し合っていると、いつの間にか争族になることも多いものです。

相続するお金や不動産などの資産を、どのように分けるか？　

悩ましいですね。

「お兄ちゃんはお父さんの介護に全く関わってないでしょ！」

「俺は仕事が忙しかったし、だから金を出したんだよ」

こうした言い合いの場面が容易に想像できます。

介護に関わっていない、という事実、金を出した、という事実があり、

この事実に対する2人の感情が交差していないのです。

介護に関わっていない・・・・だから、こう思うという妹の物語り、

そして金を出して何とか済ませようと思ったという兄の物語り、

最後には許しあいとか、愛情とか仁という概念が不可欠になりますが、

そういった物語りを語りあい、相手の立場に洞察を思いめぐらし、

最後には「許す」とか、人って「業が有る」んだな、という想いに

到達しない限り、なかなか仲直りは難しいと思う訳です。

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