土俵に乗って話し合ってみる
人は誰かと不仲になると、その後のコミュニケーションを取るのが難しくなります。
友達ともそうでしょう。もちろん親と子の間でも困難になる事が多いものです。
親と子って、分かり合えてるって思う人が多いかもしれませんけど、そんなことは無いのです。
例えば高校生の子を持つ親は、いつも子の将来が良くなるようにと思っていて、高校はココに進めばいいけどなあ・・・と想いを持ったり、この科目の点数が上がれば・・・と、期待しています。
親の望んでいるのは普通科で、大学に進んで、良い仕事に就てもらいたい・・・といった所です。
子も同じ思いであれば良いのですが、必ずしもそうではありません。
子の進みたいのは、工学系で、高校も工業高校を目指していると言えば、親の中には「普通科に行って大学に行く方が良いぞ。そこから工業系を目指せば良いから」と言いそうです。
でも子どもは子なりに考えています。
「俺は工業を学んで、エンジニアになるんだ!」と。
親は大学まで進学して欲しい、子は高校で学んで就職して働きたいと思っている・・・そうした葛藤に会っている親御さんも少なくないでしょう。
どちらが後で見てみて、正しかったのか?と考えるのは無意味でしょう。
いま目の前の問題(親と子の目指す学歴が異なる)を解決しようと双方とも一所懸命です。
こうした相談を受けた時、以前の私なら、親にも子にも「互いの意見を言い伝え合って・・・」とか言いながら、言い分を図解にして、双方に考えさせるという流れを作っていました。
如何にも西洋的なファシリテーションって奴です。
でも、そういった相談の受け方、話し合いの進め方では、良い方向へ進まぬ事も一杯あったのです。
少しだけ紹介すると、親の言う事に従った子が、必ずしも自分の想いを実現できたことは稀でした。
他方で自分の想いに沿って、進んで行った子が、その後は上手く自分を操縦?して、結果として、
本人が喜ぶ着地点に着いた事が多かったのです。
これと逆な事も実際には、起こりますね。
結局、どちらが良い結果を出すのか、誰にも分かりません。
結果の分からぬ事に、心血を注いで賛成したり、反対したり・・・これって何処まで行っても双方の立場が理解し合えないと、平行線が続くのみです。
こんな時、始めの仕切り線に戻って、自分の言い分を親も子も、改めて示してみる・・・という作業が必要ではないかと思うんです。
子に対しては「君の言う事も分かるけど、お父さんにも分かるように、簡単な言葉を使って伝えてくれないかな」と言います。
その時に聞く側のお父さんは”黙って聞くだけ”です。
聞いた瞬間に、自分の考えを言い、相手に受け入れてもらう・・・そんな気持ちが見え透いていれば子どもも更に、自分の考えから脱しようとしません。
この逆の場合も同様です。親の発言は、遮る事無く、子が聴くように仕向けます。
相手の言い分を聞かないことが問題の発火点だと思うからです。
簡単そうに見えて、両者が相手を受け入れるように聞かせ合うというのは私たちの基本的なスキルです。
私たちは親と子の不仲や対立を解消する支援をするコーチです。
今後が心配だ、将来が不安だ、子との関係を良くしたい・・・そうしたお悩みをお持ちの方のお手伝いをしています。次のページからご覧ください。お役に立ちたいと願っています。
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