親子の不仲の原因は親にある?
今日のブログの記事は筆者である私自身の経験から書いています。
ブログタイトルは「親子の不仲の原因は親にあるのか?」という問いかけになっています。
結論から言いますと、親子の不仲の原因の9割以上は親にある、というのが現実的な回答ではないでしょうか。
個人的な経験ですが、私自身は、親から褒められませんでした。
いえ、きっと何度か、褒められたのでしょうが、記憶に残っていません。
愛してはくれました。 でも褒められた経験が無いのです。
親が生きていれば「よく褒めたじゃないか!」と言うかもしれませんが、当の本人である私には、その記憶が薄いのです。
こう書いていて思い出すことがあります。
結婚して間もない頃に妻が言ったのですが、「お父さんは、あなたと同じことを言ってるのにお互いに相手の言うことを否定してるんだよね」と。
そんな馬鹿な!と思いましたが、その後、気を付けて私と親父の話を観察していると、どうも妻の言うことが当っていたのです。
一例ですが、親父が最初に「今日は昼から新規のお客が相談に来るから、それまでは、今の仕事を続け、昼飯でも食ったら、1時に来る新規のお客さんの話を聞いて、話がまとまったら着手しよう」と言います。それを聞いた私は「新規のお客さんの話を、昼から聞いて、それに取り掛かろう」と言います。
確かに、これを読むと同じことを言ってるのです。でも2人の脳裏にあるのは異なるイメージです。
それまでに親父の仕事のやり方を観察していた私の考えだと「ああ、そうか、親父は口では
今の仕事に続けて、新たな仕事に掛かると言っているが、今の仕事を終えるには、今日一杯は掛かるから、新しい仕事は明日からだな」と考えていました。
ところが私の思いに反して、その時は親父が本当に今、取り組んでいる仕事を脇に置いて、1時に相談に来たお客さんの仕事に取り掛かることが有ったのです。
では、いま取り組んでいる目の前の仕事は、どうなるんだ?と私は不安になりました。
その仕事さえ、明日には引き渡す事が決まっているのに・・・と、私は不安に駆られます。
親父が亡くなって12年になりますが、なぜ、ああした状況になったのでしょうか。
もし当時の親父が、「息子との関係で悩んでいます」と相談したら、私は(相談を受けたとして)何と言うでしょうか。
いくつかの可能性を考えてみました。
その1 「お父さんのお悩みは息子さんとの関係ですか。それとも仕事の進め方について息子さんから賛同されないことでしょうか」
その2 「息子さんがお父さんの仰ることに賛同しない原因は何だとお考えですか?」
その3 「息子さんと上手く行っていた頃の想い出はありますか?」
その4 「お父さんは息子さんと、どんな感じになればお幸せだと思われますか」
その5 「将来の息子さんに、何を期待されていますか?」
その6 「息子さんが、どうなれば幸せになるとお考えですか」
その7 「お父さんから見て、今の状態は100点満点で何点ですか?何が足りないのでしょうか?」
と、挙げればキリが有りませんし、その時に、その人に対して相応しい質問は、その時にならなければ分かりません。
でも私は自分と父親との関係を参考にしつつ、質問を考えています。
こうした心のモヤモヤを、他人である私に相談すること自体、とても勇気の要ることだと思います。
そして一方で、思うのは、こうした悩みや問題を相談する相手は、身近な人よりも、縁のない他人が良いと思います。
事を客観視し、内情を交えずに判断する事が求められると思うからです。