仲直りするはずが・・・

2023年04月10日

前回のブログ(こちらから読めます⇒ 前回のブログ)で紹介した田中さんのケースですが、何とか3人の子たちの中で会うことができたのは次男さんでしたが、久しぶりに食事を共にしたものの、会った瞬間の喜びも直ぐに消え去ったと苦笑いされました。

「ようやく久しぶりに会って、最初のうちは、これまでどんな暮らしぶりだったかを聞いて、私も親として何か、言わなきゃな、と思っていたんですが、息子も良い年だし、いまさら親父の小言を聴くのは嫌だろうと思いなおして、ただ話を聞いていました。会ってから30分くらいは息子の嫁さんも居たので、話は和気あいあいと進んだように見えましたが・・・・」と言って後は黙り込んだ田中さん。

「それでその後は?」と私は尋ねました。

「えぇ、それが・・・次男が言うには、今回の件があってから兄と妹(3人の子たちの次男以外の)に連絡して今度 私に会うと伝えたそうなんですが、その時、長男も娘からも私とは会わないから、そのつもりでね、と言われたと言うんです。それまでは私からは連中にこれまで何もした事が無いと思っていたけど、改めてそう言われると寂しくて----」と俯く田中さん。

続けて「でもお前は出てきてくれたんだな。と次男に言うと『コイツが会いに行かなきゃ』って言うから、と言いながら嫁さんの顔を見てるんですよ」
それを聞いた田中さんは次男さんのお嫁さんに「ありがとう。ありがとう。ありがとう」と何度も言ったそうです。
さらに続けて田中さんは「でももうこれからは会わない方が良いのかな」と言いました。
訳を聞けば、今回の田中さんのアプローチに対して最初は次男さんは乗り気では無かったものの、奥さんであるお嫁さんから言われたそうです。

「いま会わないともう会えないかもしれないよ」と。
そうした次男夫婦の話を聞いている内に、田中さんは自分のやろうとしている事に虚しさを覚えたようです。
「もうどうでも良いかな。ねえ吉本さん。もう会わない方が良いかな」と力なさそうに仰る田中さんでした。
このお話もう一回 続きます。


仲直り,関係改善,父と子,不仲,親子の仲,
仲直りの支援を通して笑顔が溢れる社会創りに貢献します。
  東村山市恩多町2-3-9
電話090-3074-8222
yosimotoseiki★gmail.com ★を@に変換して下さい。
 
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう